ちまちま通信〜パート2〜

子供と夫、ネコ2匹のささやかでほっこりした日常漫画パート2。

タグ:台湾

台北駅から地下鉄でホテルまでは地下鉄路線図だけを見ると、とてもややこしそうな気がしたけど、実際は表示がとてもシンプルでわかりやすい。
中山駅まで地下街を通って歩く。
途中、たくさんの若手現代美術家の作品がある。テーマは様々だけど皆、何だか人懐っこい。説明には暗いことが書いてあっても何かふんわりとした明るさが見える気がする。

(気がついたこと色々と)

●台湾のエスカレーターは両端にもじゃもじゃとブラシがついている。
何だろう、くすぐったいなぁと考えていたら、子が「このエスカレーター、ブラシがあるから日本のエスカレーターみたいに端っこによりかかれないね」と言う。なるほど、確かに巻き込まれない。

●人が歩く速度が日本より少し遅い気がする。
エスカレーターも絶対右を開けなきゃいけない雰囲気はない。
急いでいる人がいたら皆、自然と身体をどちらかに寄せる。
いちゃいちゃするのに忙しそうなカップルも何故かその時は横並びから縦並びになって、いちゃいちゃしている。

●中国語がおっとりしている。
私がずっと思っていた中国語とはすこぉぉし違う。何というか、おっとりとゆっくりとした中国語のような気がする。

●電車の中で。
ドアの前の空間、日本だとちょうど高い位置にしか吊革がなくて手すりもないところ。この空間に円形状のどデカい手すりが設置してある。
あれなら身長が低い人も自分の身長の低さを意識せず、なおかつ安全に電車に乗れると思う。
椅子は布張りじゃなくてツルツルしたプラスチック製。
電車内では日本と同じように皆スマホの画面に夢中になっている。
気のせいか、日本では余り駅の中では出会えない電動三輪車に乗った高齢者がひとりでグイングインと進んでいる姿をよく見る。

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●日本語が氾濫している。
日系コンビニだけじゃなく日系のファーストフード店なども街中で見る。看板はそのまんま、日本のものと同じ(モスバーガーだけは日本にある緑の看板ではなく、以前の赤いもの)。
コンビニの商品の半分位は日本のもの。日本だとパッケージを日本仕様にしそうだけど本当にそのまま。逆にキングバーガーの読み方が漢字になっていて驚く。

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●公共交通機関の料金が安い。


ホテルにつくまでは全く問題なくするすると進む。
あまりにもするすると進みすぎて何か忘れていることとか落し物したんじゃなかろうか、、と不安になってしまうくらい。

一休みして「夜市」に行くことにする。
有名な「士林」の夜市に行くには余りにも疲れすぎているので、電車の乗り換えなしで行ける「饒河街夜市」に行くことにした。

大きな通りを駅に向かって真っ直ぐ歩く。

「すき家」「くら寿司」「ファミリーマート」という看板が漢字だらけの看板の間に見える。
同じ間取りの違う人の家にお邪魔しちゃったような変な感じ。
大量の原付バイクがブイブイ言わせて車の間を走って抜けていく。
ひょいと脇道を覗く。くろブチの猫が一匹ノシノシと歩いている。
古びた要塞みたいな建物が見える。

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「ちょっとこっち行ってみようよ」と路地の方へ。
大通りを一本入るとシィーンとしている。
道の両脇に何処から湧き出てきたのか?と思うくらいの原付バイクがズラリと並んでいる。通りのちょっと先に万国旗みたいなものが建物と建物の間をハタハタ、ハタハタとはためいているのが見える。
日本でいうところの商店街みたいなところだった。

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商店街の入り口には大きな蒸篭がモクモクと湯気をたてている小さな店やら、回転焼(本当に見た目ただの回転焼なのである)を焼く屋台がある。
商店街の道のまんまんなかに日除け傘つきの丸いテーブルが道に沿って並んでいる。テーブルには大きな大きなラグビー部の部室にありそうなやかんが置いてある。
色とりどりの果物を売る店、パジャマみたいなものを売る店、子供服ばかり並んだ店、ドライフルーツ屋さん、、3軒に1軒の割合で食べ物屋がある。
食べ物以外の物の値段は日本とほぼ変わらないか、少し高いくらい。
ノースリーブ姿のおじさんが手を振ってくれる。何故だ?
商店街の脇道からは、嗅いだことがない匂いがしている。
うっすら暗くて吸い込まれそうな路地。

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「楽しいねぇ」「楽しいねぇ」とふたりでブラブラと歩いた。

商店街を抜けて大きな通りに戻るとすぐ駅の入り口があり、饒河街夜市行きの地下鉄に乗る。 まだまだ続く


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夜中、2時45分目が覚める。
猫に驚かれる。いつもは猫に起こされているからか?
4時に子を起こしに行く。
「昨日、早く寝たから、全然眠くない」と言う。
ただテンションが上がっているだけだと内心思う。
テレビをつけると、東日本大震災の話をアニメ化したものをやっている。

朝一番のY駅発の成田行きバス。
8時50分成田発桃園国際空港行き。

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飛行機の飛び立つ瞬間、内臓がふわっと嫌がるように飛び上がる。
雲の上に来たなぁと、子に話しかけようと思ったら、もう寝ていた。
私も目を閉じる。起きた時、一瞬、ここがどこで何でこんなうるさいところにいるのかわからなかった。頭の中が真っ白になる。少しして雲が降りるように「あぁ、そうでした。ここは飛行機の中でした」と思う。

現地時間12時半、桃園国際空港に到着。
空港に入ると埃っぽい五香粉みたいな匂いがする。
むかーし日本語学校で働いていた時、中国から来たばかりの留学生はこんな匂いがしていた。懐かしいような大陸の匂いが微かにする。
でも、10歩進んだら、その匂いにすっかり鼻が順応して何も感じなくなった。
子に「ねぇ、匂い、違ったでしょ、でしょ」と興奮気味に話す。
「ずーーーっと前から、その話聞いて絶対嘘でしょって思ってたけど本当だった」と、ちょっと尊敬の眼差しで見られる。大して役に立たない特技だけど。

入国審査に長蛇の列。中国からの人がほとんど。
ここに並ぶ人がどこから来たんだろう、、と考えるとほわっと胸の辺りが明るくなる気がする。

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「台湾に来るのは4回目なんですけど、こんなに並ぶのは初めてです」

ふいに日本語が聞こえた。
私に話しかけているのかな?
「台湾に来るのは4回目なんですね。それで初めてなんですね」とおうむのように返すと「中国でもGWなんですか?」と聞かれる。「中国に住んでないからわからないんですけど、そうかもしれないですね」と言う。
そうこう話している内にするすると列が進んでいる。

出口をくぐったのは14時頃。

友人が出国前に書いてくれた「台北忍法帳」に「下に降りたらコンビニがあるので入ってみてください。めっちゃ楽しいです。肉まん美味しいです」とあった。子ちまも、その友人がくれた忍法帳を何度も見て「おかーさん、肉まんだよ」と飛行機の中から言っていた。

で、エスカレーターを降りると忍法帳の通りに、真っ赤なコンビニがある。
日本でもよく見る肉まんの入った蒸し器とか、おでんの鍋とか、焼き芋が温まってる機械とか、鍋がドーンと店のまんまんなかにある。
すべてセルフサービスらしい。
「肉包」は残り1個
その下の段の「叉焼肉包」も残り1個。
迷わず蒸し器を開ける。

一瞬、何か温かくないと思うが空腹が勝っている。
トングで肉包を持った時も、何か変だと思うが、やはり空腹が勝っている。
すぐ隣のベンチに腰かけて買った肉まんを囓る。
台湾の肉まんは日本で知っている肉まんより1.5倍くらい大きい。
ガリっと冷たい肉の塊に当たる。子を見ると泣きそうな顔になっている。
私は楽しくて踊りだしたい気分。
こんな面白いこと、絶対、日本ではありえない。
はみはみはみと冷たい肉の塊を食べながら楽しくて楽しくて仕方がない。
しょんぼりしている子に「面白い面白い」と連発していたら怒られた。

台北行きのバス。
台北行きは24時間走っている。
高速道路から見る町並みは、此処ではない何処かで知っていたような風景。
小さく中国語の歌が聞こえる。
「何か可愛いね、全部が何か可愛いね」と隣に座る子が言う。
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15時頃、台北駅に着く。
台北駅は工事中。全体がまだ黒い包みに覆われている。
しかし、でかい。どーんと頭上から圧力がかかる大きさ。
やっぱり台湾の人には大陸の血が流れているのかもしれない、、とボンヤリ思う。
駅に入るとすぐセブン-イレブンがある。
「さっきの肉まんは納得できない。もう1個買おう」と子が言う。面白いなぁ、いいなぁ、いつからこんなに逞しくなったのかなぁ。
セブン-イレブンの蒸し器を開けると、肉まん独特のもはっとした匂いと蒸気が襲ってくる。すぐに割ると湯気と甘いスパイスの匂いがした。
「美味しいねぇ」と何度も何度も繰り返しながら子は台北駅の外にあるベンチに座って肉包を食べている。すぐ後ろに鉄で作ったダチョウが2羽設置されている。オレンジがかった真っ黄色なタクシーがずらりと並んでいる。


「ホテルに荷物を降ろして、どうするか考えよう」と言うと「よし」と掛け声をかけて子が立ち上がった。続く

今日の台北豆知識
●桃園国際空港で両替をする場合は入国審査後の方がいいかも。両替を待っている間にものすごい列が長くなっている場合がある。
●コンビニは基本セルフサービス。肉包を取る場合、トングで肉包を持ってみて「ぎっちり」と固い感じがするものは温まっていない可能性が高いので避けた方が良い。おでんのカップは日系コンビニではレジでカップを貰う。台湾系コンビニはそばにカップが置いてある場合が多い。ホットドックはそばにある袋詰めのパンからパンを出して自分でソーセージを挟む。
●桃園国際空港から台北行きのバスチケットは24時間運行。バスチケットは向かって一番右端の売り場。


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